多度大社(たどたいしゃ)【三重】

多度大社(たどたいしゃ)
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創建/五世紀の後半
社格等/式内社(名神大)・国幣大社・別表神社
主祭神/天津彦根命
ご利益/農業商工業繁栄、家内、交通安全




【祭神】
天津彦根命(あまつひこね)
天照大神(あまてらすおおみかみ)須佐之男命(すさのおのみこと)が天真名井で行った誓約(うけい・※)の際に、天照大神の八尺勾玉の五百箇の御統の珠から生まれた五柱の男神のうちの一柱。
『古事記』や『日本書紀』本文ほかでは3番目に生まれ、天照大神の物種より生まれたので天照大神の子であるとされる。
天津彦根命は当地の豪族・桑名首(くわなのおびと)の祖神である。
北伊勢地方の文化の発達、産業の興隆に力をつくしたとされる。

※地上から高天原に登ってきたスサノオに高天原を奪うなどという邪心のないことをアマテラスに示すために誓約が行われている(アマテラスとスサノオの誓約)。
ここでは互いのものを交換して、それによって生まれた子の性別で判断を行っている。



【由来】
社伝では五世紀の後半、雄略天皇の御代の創建と伝える。
古代には、社殿背後の多度山を神体山としていた。
天平宝字7年(763年)、僧・万願によって神宮寺が創建された。


【歴史】
貞観3年(863年)、神階が正二位に累進。
延喜式神名帳では名神大社に列し、伊勢国二宮として崇敬された。
神宮寺は伊勢国の准国分寺とされた。
平安後期には伊勢平氏により崇敬され、軍神としても信仰された。
中世には国司北畠氏が保護していたが元亀2年(1571年)、織田信長の長島一向一揆平定の際に兵火により焼失。
慶長10年(1605年)、桑名藩主本多忠勝により再建された。
明治6年(1873年)、県社に列格し大正4年(1915年)に国幣大社に昇格。
平成8年には大社号の奉称を認められ、正式名称が多度大社となる。


【特徴】
多度神社、一目連神社、美御前社の三社の総称が多度大社。
境内には神馬が遣えており、春には上げ馬神事、秋には流鏑馬祭り、神の使者である白馬が人々に幸せを運んでくるという「白馬伝説」など馬と関わりが深い。
馬にまたがって100m余りの馬場を助走し、境内に造られた高さ約2m余りの急な絶壁を駆け上る「上げ馬神事」では、古くは農作の時期や豊作/凶作が占われてきたが、近年では好景気/不景気が占われるようになった。


【境内外社】
●別宮
・一目連神社
祭神
天目一箇命(あめのまひとつのかみ)
『古語拾遺』によれば、天目一箇神は天津彦根命の子である。岩戸隠れの際に刀斧・鉄鐸を造った。大物主神(おおものぬし)を祀るときに作金者(かなだくみ、鍛冶)として料物を造った。

●摂社
・美御前社
祭神
市杵島姫命(いちきしまひめ)
アマテラスとスサノオの誓約の際に、スサノオの剣から生まれた。五男三女神の一柱である。

・新宮社
祭神
天津彦根命幸魂(あまつひこねのみことさきみたま)
天目一箇命幸魂(あめのまひとつのみことさきみたま)


・一挙社
祭神
一言主命(ひとことぬし)
大国主命(おおくにぬし)の子とされる。

●末社
・神明社
祭神
天照大神(あまてらすおおみかみ)
三貴子の一人。太陽を神格化した神であり、皇室の祖神(皇祖神)の一柱とされる。

・皇子社
祭神
天之忍穂耳命(あめのおしほみみ)
アマテラスとスサノオの誓約の際に、スサノオがアマテラスの勾玉を譲り受けて生まれた五皇子の長男(『日本書紀』の一書では次男)。高木神(たかぎのかみ)の娘である萬幡豊秋津師比売命(よろづはたとよあきつしひめのみこと)との間に天火明命(あめのほあかり)と瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)をもうけた。

天之菩卑能命(あめのほひ)
アマテラスとスサノオの誓約の際に、アマテラスの右のみずらに巻いた勾玉から生まれた。物実の持ち主であるアマテラスの第二子とされる。

活津彦根命(いつくひこね)
アマテラスとスサノオの誓約の際に、アマテラスが左手に巻いていた玉から生まれた。

熊野久須毘命(くまのくすび)
アマテラスとスサノオの誓約の際に、アマテラスの持ち物である八尺勾珠を譲り受けて化生させた五柱の神の一柱。

多紀理姫命(たきりびめ)
アマテラスとスサノオの誓約の際に、スサノオの剣から生まれた。

多岐津姫命(たきつひめ)
アマテラスとスサノオの誓約の際に、スサノオの剣から生まれた。

・雨宮八幡社
祭神
天之水分神(あめのみくまりのかみ)国之水分神(くにのみくまりのかみ)
速秋津比古神(はやあきつひこ)と速秋津比売神(はやあきつひめ)の子。水の分配を司る神。

品陀別命(ほんだわけのみこと)
第15代の天皇、応神天皇。

・藤波社
祭神
建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)
三貴子の末子。

大穴牟遅命(おおあなもち)
別名、大国主(おおくにぬし)。『日本書紀』本文によるとスサノオの息子。また『古事記』、『日本書紀』の一書によると、スサノオの六世の孫とされている。

少彦名命(すくなびこな)
『古事記』では神皇産霊神(かみむすびのかみ)の子とされ、『日本書紀』では高皇産霊神(たかみむすびのかみ)の子とされる。

・鉾立社
祭神
天久之比命(あめのくしひ)
天津彦根命の子で天目一箇命の別名。

・招魂社
祭神
護国の英霊

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レポ:
多度山の麓に位置することもあり神々しい雰囲気をかもしだしています。
境内には川が流れており、参道を歩くのもとても気持ちいいです。
この山独特の雰囲気は他の神社にはなかなかないのでは。
本宮自体は大きくありませんが、シンプルで神社の雰囲気とよく合っていました。
境内には白馬がいて100円でニンジンをあげることができます。
摂社、末社も多いのですが、説明がしっかりされており分かりやすかったです。
すぐ横には多度観音堂と多度稲荷神社があります。
近くにある多度峡では夏場は蛍が見られるようです。
山にあるせいか残念ながら門前町はあまり栄えていないようでした。



三重県桑名市多度町多度1681
0594-48-2037

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  • 五穀豊穣に感謝 多度大社で流鏑馬神事

    Excerpt: 多度大社で23日、恒例の「多度流鏑馬祭」があり、家族連れなど多くの参拝者でにぎわった。五穀豊穣に感謝する神事として催し、今年で24回目。 Weblog: ローカルニュースの旅 racked: 2013-11-26 15:40