貴船神社(きふねじんじゃ)【京都】

貴船神社(きふねじんじゃ)

創建/不詳(伝406~410年)
社格等/式内社(名神大)、旧官幣中社、別表神社
本殿の様式/三間社流造檜皮葺
主祭神/高龗神
ご利益/運気隆昌、縁結び、諸願成就




【祭神】
●本宮
高龗神 (たかおかみのかみ)
罔象女神(みつはのめのかみ)とともに、日本における代表的な水の神である。
日本神話では、神産みにおいて伊邪那岐神(いざなぎ)迦具土神(かぐつち)を斬り殺した際に生まれたとしている。
『古事記』及び『日本書紀』の一書では、剣の柄に溜つた血から闇御津羽神(くらみつはのかみ)とともに闇龗神(くらおかみのかみ)が生まれ、『日本書紀』の一書では迦具土神(かぐつち)を斬って生じた三柱の神のうちの一柱が高龗神(たかおかみのかみ)であるとしている。
闇龗神(くらおかみのかみ)高龗神(たかおかみのかみ)は同一の神、または、対の神とされ、その総称が龗神(おかみのかみ)であるとされる。
※龗(おかみ)は龍の古語であり、龍は水や雨を司る神として信仰されていた。 「闇」は谷間を、「高」は山の上を指す言葉である。

●結社
磐長姫命(いわながひめのみこと)
大山祇神(おおやまつみ)の娘で、木花開耶姫(このはなさくやひめ)の姉。

●奥宮
高龗神 (たかおかみのかみ)


【由来】
創建の年代は不詳であるが、社伝では反正天皇の時代の創建としている。
社伝によれば、神武天皇の母である玉依姫命が、黄色い船に乗って淀川・鴨川・貴船川を遡って当地に上陸し、水神を祭ったのに始まると伝えている。
社名の由来は「黄船」によるものとし、奥宮境内にある「御船型石」が、玉依姫命が乗ってきた船が小石に覆われたものと伝える。「気の産まれる根源」が転じて「気生根」になったともいう。


【歴史】
『延喜式神名帳』には「山城国愛宕郡 貴布禰神社」として記載され、名神大社に列している。
後に二十二社の一社とされ、保延6年(1140年)に最高位の正一位の神階を授けられている。
永承元年(1046年)7月、出水により社殿が流失し、天喜3年(1055年)、現在の本宮の地に社殿を再建・遷座して、元の鎮座地は奥宮とした。
当社は長らく賀茂別雷神社(上賀茂神社)の摂社とされてきたが、これは天喜3年の社殿再建が契起となっているとする説がある。
近世以降、それを不服として訴えが続けられ、明治以降になってようやく独立の神社となった。
江戸時代までは賀茂別雷神社の祭神である賀茂別雷命も祭神としていた。


【特徴】
水神である高龗神を祀り、古代の祈雨八十五座の一座とされるなど、古くから祈雨の神として信仰された。
水の神様として、全国の料理・調理業や水を取扱う商売の人々から信仰を集めている。

古来より、晴れを願うときには白馬が、雨を願うときには黒馬が奉納されたが、実際の馬に代わって木の板に描いた馬が奉納されたこともあり、このことから絵馬が発祥したとも言われる。

また、縁結びの神としての信仰もあり、小説や漫画の陰陽師による人気もあり、若いカップルや女性で賑わっている。
その一方で縁切りの神、呪咀神としても信仰されており、丑の刻参りでも有名である。
橋姫伝承で橋姫が丑の刻参りを行った神社が当社である。
ただし「丑の年の丑の月の丑の日の丑の刻」に貴船明神が貴船山に降臨したとの由緒から、丑の刻に参拝して願いを掛けることは心願成就の方法であり、呪咀が本来の意味では無い。
平安時代には丑の刻であるかどうかは不明だが貴船神社に夜に参拝することが行われていた。
時代の変遷と共に本来の意味が変質したものと思われる。

平安時代の女流歌人、和泉式部も参詣し、不和となった夫との復縁祈願が成就した伝説があり、その時読んだ歌は後拾遺和歌集に収録されている。

室町時代の謡曲「鉄輪」に当社が登場する。

貴船神社のおみくじは、くじを引いて巫女に告げるのではなく、一見真っ白に見える紙の中から一枚を選び、境内の霊泉に浮かべると吉凶が解る「水占おみくじ」である。

付近は京都でも有名な紅葉の名所のひとつである。


【摂末社】
・白髭社
猿田彦命(さるたひこのみこと)

・牛一社
木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)

・川尾社
罔象女命(みつはのめのみこと)

・鈴鹿社
大比古命(おおひこのみこと)

・祖霊社
氏子の祖霊

・吸葛社
味耜高彦根命(あぢすひたかひこねのみこと)

・日吉社
大山咋神(おおやまくいのかみ)

・鈴市社
五十鈴姫命(いすずよりひめのみこと)

・楫取社
宇賀魂命(うかのみたまのみこと)

・梅宮社
木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)

・白石社
下照姫命(したでるひめのみこと)

・私市社
大國主命(おおくにぬしのみこと)

・林田社
少名彦命(すくなびこなのみこと)



京都府左京区鞍馬貴船町180
075-741-2016
駐車場:500円(2時間)25台 ※公共交通機関推奨
出典:貴船神社公式サイト、Wikipedia「貴船神社」(履歴)、京都観光Navi

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