津島神社(つしまじんじゃ)【愛知】

津島神社(つしまじんじゃ)

創建/欽明天皇元年(540年)
社格等/国幣小社・別表神社
本殿の様式/尾張造
主祭神/建速須佐之男命
ご利益/疫病災難除け、授福の神




【祭神】
※神仏分離以後
建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)
『古事記』によれば、神産みにおいて伊弉諾尊 (伊邪那岐命・いざなぎ)が黄泉の国から帰還し、日向橘小門阿波岐原(ひむかのたちばなのをどのあはきはら)で禊を行った際、鼻を濯いだ時に産まれたとする。
『日本書紀』では伊弉諾尊伊弉冉尊 (伊邪那美命・いざなみ)の間に産まれたとしている。
三貴子の末子に当たる。

※神仏分離以前
牛頭天王(ごずてんのう)
日本の神仏習合における神。
牛頭天王は京都祇園の八坂神社の祭神で、疫病を防ぐ神であり、薬師如来を本地仏とし、神道におけるスサノオと同体であるとされている。
また、祇園精舎の守護神であるので、この神を祭った場所は、しばしば祇園と呼ばれる。

注)スサノオノミコトを祀った神社の多くは以前は牛頭天王を祀っていたものである。


【由来】
社伝によれば、建速須佐之男命が朝鮮半島から日本に渡ったときに荒魂は出雲国に鎮まったが、和魂は孝霊天皇45年(紀元前245年)に一旦対馬(旧称 津島)に鎮まった後、欽明天皇元年(540年)旧暦6月1日、現在地近くに移り鎮まったと伝える。
弘仁9年(810年)に現在地に遷座し、嵯峨天皇より正一位の神階と日本総社の称号を贈られ、正暦年間(990年~994年)には一条天皇より「天王社」の号を贈られたと伝えられる。
しかし、延喜式神名帳には記載されておらず、国史にも現れない。年代が明確な史料では、承安5年(1175年)の名古屋七寺蔵・大般若経奥書に名前が見えるのが最初であり、実際には藤原摂関時代の創建と見られる。


【歴史】
東海地方を拠点とした織田氏は当社を氏神として崇敬し、社殿の造営などに尽力した。
織田氏の家紋の木瓜紋は当社の神紋と同じである。
豊臣氏も社領を寄進し社殿を修造するなど、当社を厚く保護した。
江戸時代には尾張藩主より1293石の神領を認められ、後に幕府公認の朱印地となった。
厄除けの神とされる牛頭天王を祀ることから、東海地方や東日本を中心に信仰を集め、各地に分社が作られた。


【特徴】
津島神社は古くは津島牛頭天王社と云われ、その名が現在も『津島の天王さま』として、尾張地方はもちろん中部地方をはじめ、遠く東北や関東の人々にも「津島さん」「天王さま」と呼ばれ崇敬されている。
疾病災難避け、授福の神として厚い信仰を受ける”牛頭天王信仰”の総本社である。


【境内外社】
●境内摂社
・彌五郎殿社(國玉神社)
祭神
大穴牟遅命(おおあなもちのみこと)
大国主とも。スサノオの後にスクナビコナと協力して天下を経営し、葦原中国の国作りを完成させる。国土を天孫ニニギに譲って杵築(きづき)の地に隠退、後に出雲大社の祭神となる。

武内宿禰命(たけうちのすくねのみこと)
『古事記』『日本書紀』で大和朝廷初期に棟梁之臣・大臣として仕え、国政を補佐したとされる伝説的人物。

・八柱社(八王子社)
祭神
五男三女御子神
アマテラスオオミカミとスサノオとの誓約(うけひ)の際に生まれた神々。

・荒御魂社(蛇毒神社:注 元は八岐大蛇の御霊を祀っていたと伝えられる)
祭神
建速須佐之男命荒御魂

・柏樹社(柏宮、柏社)
祭神
建速須佐之男命奇御魂

・和御魂社(蘇民社)
祭神
建速須佐之男命和御魂

・居森社
祭神
建速須佐之男命幸御魂

●境内末社
・稲荷社
祭神
宇迦之御魂神(うかのみたま)
『古事記』ではスサノオと神大市比売(かむおおいちひめ)との間に生まれ、大年神(おおとし)は兄としている。稲荷神(お稲荷さん)として広く信仰されている。

・多賀社
祭神
伊邪那岐命(いざなぎ)
天地開闢において神世七代の最後にイザナミとともに生まれた。

・塵社
祭神
聖神(ひじり)
大年神(スサノオの子)の子供。

・熊野社
祭神
伊邪那美命(いざなみ)
天地開闢において神世七代の最後にイザナギとともに生まれた。

・久斯社
祭神
少名毘古那神(すくなびこな)
大国主の国作りに際し、波の彼方より天乃羅摩船にのって来訪した神。

・庭津日社
祭神
庭津日神(にわつひ)
スサノオと神大市比売(かむおおいちひめ)の間に生まれた大年神(おおとし)の子。屋敷の神。

・龍田社
祭神
支那津比古命(しなつひこ)
速秋津日子神(はやあきつひこ)と速秋津日売神(はやあきつひめ)の子。風の神。

・忍穂耳社(星宮)
祭神
正哉吾勝々速日天忍穂耳命(まさかつあかつかちはやひあめのおしほみみ)
アマテラスとスサノオとの誓約の際、スサノオがアマテラスの勾玉を譲り受けて生まれた五皇子の長男。

・戸隠社
祭神
手力雄命(あめのたぢからお)
岩戸隠れの際、岩戸の脇に控えており、アマテラスが岩戸から顔をのぞかせた時、アマテラスを引きずり出したとされる。力の神、スポーツの神。

・内宮
祭神
天照大神(あまてらすおおみかみ)
太陽を神格化した神であり、皇室の祖神(皇祖神)の一柱とされる。

・多度社
祭神
羽山戸神(はやまと)
大年神(おおとし)の子。山の麓を司る神。

・船付社
祭神
庭高津日神(にはたかつひ)
大年神(おおとし)の子。屋敷の神。

・外宮
祭神
豊宇気比売命(とようけびめ)
食物・穀物を司る女神。稲荷神(倉稲魂尊)(うがのみたま)と同一視される。

・大社
祭神
大山咋命(おおやまくいのかみ)
大年神(おおとし)と天知迦流美豆比売(あめのちかるみづひめ)の間の子。江戸時代には徳川家の氏神とされ、明治以降は皇居の鎮守とされている。

・児之社
祭神
若年神(わかとし)
大年神(おおとし)の子。

・米之社
祭神
宇迦之御魂神(うかのみたま)
稲荷社を参照

・熱田社
祭神
日本建命(やまとたける)
景行天皇(けいこうてんのう)の皇子で、仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)の父とされる。実際には4世紀から7世紀ごろの数人の大和(ヤマト)の英雄を統合した架空の人物とされる。

・大歳社
祭神
大年神(おおとし)
スサノオと神大市比売(かむおおいちひめ)の間の子。毎年正月に各家にやってくる来方神。

・愛宕社
祭神
迦具土神(かぐつち)
神産みにおいてイザナギとイザナミとの間に生まれた神。火の神。

・橋守社(橋姫社)
祭神
猿田彦命(さるたひこ)
邇邇芸尊(ににぎ)が天降りしようとしたとき先導した神。天狗の原形とされる。

・秋津比咩社
祭神
速秋津比売命(はやあきつひめ)
神産みの段でイザナギ・イザナミ二神の間に産まれた男女一対の神。

・滝之社
祭神
弥豆麻岐神(みづまき)
大年神(おおとし)の子。水撒き・灌漑の神。

・大屋津姫社
祭神
大屋津比売命(おおやつひめ)
スサノオの子とされる。樹木の女神。

・若宮社
祭神
尹良親王(ただよししんのう)
南北朝時代・室町時代の皇族で宗良親王の第2皇子。

・大国玉社
祭神
宇都志国玉命(うつくしくにたま)
大国主(おおくにぬし)の別名。

・稲田社
祭神
櫛名田比売命(くしなだひめ)
ヤマタノオロチの生贄にされそうになっていたところを、スサノオに救われ妻となる。

・照魂社
祭神
護国の英霊

・菅原社
祭神
菅原道真公(すがわらのみちざね)
死後天変地異が多発したことから、朝廷に祟りをなしたとされ、天満天神として信仰の対象となる。現在は学問の神として親しまれる。

・疹社
祭神
建速須佐之男命和御魂

・大日霎社
祭神
大日霎貴命(おおひるめのむちのみこと)
天照大神(あまてらすおおみかみ)の別名。

●境外末社
・竈社(三寶荒神社)
祭神
天知流迦流美豆比売命(あめちかるみずひめ)
大年神(おおとし)の妃神。

奥津比古神(おきつひこ)
奥津比売神(おきつひめ)

大年神(おおとし)と天知流迦流美豆比売(あめちかるみづひめ)の子。竈(かまど)の神。

・山祇社
祭神
大山津見命(おおやまつみ)
神産みにおいてイザナギとイザナミとの間に生まれた。山、海の両方を司る神。

・八剣社
祭神
須佐之男命荒御魂

・大土社
祭神
大土御祖神(おおつちみおやのかみ)
大年神(おおとし)と天知迦流美豆比売(あめのちかるみづひめ)との間の子。土の神。

・本社末社:石神社
・本社末社:琴平社
祭神
大物主命(おおものぬし)
少彦名神が常世の国へ去った後大国主とともに国造りを行う。

・堤下社(金燈篭社)
祭神
須佐之男命奇御魂

・市神社
祭神
神大市比売命(かむおおいちひめ)
大山祇神の子で、櫛名田比売の次に須佐之男命の妻となり、宇迦之御魂神(稲荷神)と大年神を産んだ。

大歳神(おおとし)
毎年正月に各家にやってくる来方神である。日本神話では、スサノオと神大市比売(かむおおいちひめ)の間に生まれたとされる。

宇迦之御魂神(うかのみたま)
稲荷社を参照



レポ:
豊臣秀吉の寄進したという楼門が美しい。
境内はしれほど広くはありませんが摂社、末社がとても多いです。
個人的な意見ですが津島神社のおみくじは大吉が出やすいような気がします。
門前町で買える津島名物の『くつわ』が歯ごたえがあり癖になるおいしさ。
かなり硬いので歯の悪い方は注意です。



愛知県津島市神明町1
0567-26-3216
駐車場あり

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