甚目寺(甚目寺観音)(じもくじ(じもくじかんのん))【愛知】

甚目寺(甚目寺観音)(じもくじ(じもくじかんのん))

正式名/鳳凰山 甚目寺
創建/推古天皇5年(597年)
山号/鳳凰山
宗派/真言宗智山派
本尊/聖観音
ご利益/家内安全、厄除け


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【本尊】
聖観音(しょうかんのん)
仏教における信仰対象である菩薩の一尊。
「正観音」ともいい、六観音の一つでもある。
観音菩薩像には、さまざまな形態のものがあるが、このうち、多面多臂などの超人間的な姿ではない、1面2臂の像を指して聖観音と称している。
大慈の観音として、六観音の役割では地獄道を化益するという。
もともとは正法妙如来(しょうほうみょうにょらい)という仏であったが、衆生の救済のため人間界に近い菩薩の身となった。


【由来】
伝承によれば、推古天皇5年(597年)、伊勢国の漁師である甚目龍磨(甚目龍麻呂)が漁をしていたところ、当時海であったこの地付近で観音様が網にかかり、その観音像を近くの砂浜にお堂をたてお祀りしたのが最初という。
この観音像は、敏達天皇14年(585年)に、物部守屋(もののべのもりや)、中臣勝海(なかとみのかつみ)の手によって海に投げられた3体の仏像のうち1体(聖観音)といわれている。
残りの2体のうち、阿弥陀如来(あみだにょらい)は善光寺、勢至菩薩(せいしぼさつ)は安楽寺(太宰府天満宮)にあるという。龍麻呂は、自らの氏をもって「はだめでら」と名づけた寺堂をたてたが、これは、「波陀米泥良」と書いた。
「甚目寺」と書くようになったのは、中世からであるらしい。


【歴史】
天武天皇7年(679年)、寺堂が整えられ、鳳凰山の山号を受けた。
仁寿3年8月8日から同4年2月21日までの工事でさらに堂宇を建立するが、一時衰退した。
康和5年(1103年)に、藤原連長や僧智能、大江重房らの力によって再興された。
天治元年(1124年)の地震で被害を受けるが、大治元年に、大江為道とその女、長谷部氏が、復興につくした。
建仁元年(1201年)に聖観上人が勧進、再興した。
天正18年(1590年)、また地震に罹災。
これを復興したとき、大和国長谷寺の伽藍をまねたという。
このとき、本堂を再建し、仁王門の大規模な修繕がなされた。
織田信長や徳川家康の保護を受けて繁栄した。
寛永4年(1627年)には、三重塔の再建が行われた。
1873年(明治6年)7月19日、本堂が全焼するなどの被害を出した火災が起こるが、1875年(明治8年)に、仮の本堂を建築した。
また、1891年(明治24年)の濃尾地震のときも、造営物の倒壊、破損があった。
1992年(平成4年)に本堂は再建された。


【特徴】
本尊は聖観音。
高さ一尺一寸五分の秘仏であり、50年に1回開帳する。
前立である十一面観音の胎内仏である。
東海三十六不動尊霊場第五番札所。
尾張三十三観音第十六番札所。
尾張四観音の一つである。
名古屋城から見て丁(亥と子の間)の方角にあり、丁壬の方角が恵方にあたる年の節分は、大変賑わう。
天智天皇が病気になったとき、甚目寺で祈祷したところ、快癒したという。
このことから、甚目寺は、勅願寺(ちょくがんじ・※)となった。

※時の天皇・上皇の発願により、国家鎮護・皇室繁栄などを祈願して創建された祈願寺のこと。寺格の一つ。


【諸堂】
・三重の塔
重要文化財に指定されており、日本有数の高さを誇る。
愛染明王(あいぜんみょうおう)
密教特有の尊格である明王の1つ。衆生が仏法を信じない原因の一つに「煩悩・愛欲により浮世のかりそめの楽に心惹かれている」ことがあるが、愛染明王は「煩悩と愛欲は人間の本能でありこれを断ずることは出来ない、むしろこの本能そのものを向上心に変換して仏道を歩ませる」とする功徳を持っている。
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・釈迦堂
釈迦如来(しゃかにょらい)
仏教の開祖。
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・弘法大師堂
弘法大師(こうぼうだいし)
日本天台宗の開祖最澄(伝教大師)と共に、日本仏教の大勢が、今日称される奈良仏教から平安仏教へと、転換していく流れの劈頭に位置し、中国大陸より真言密教をもたらした。
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・六角堂
地蔵菩薩(じぞうぼさつ)
釈迦の入滅後、56億7000万年後に弥勒菩薩が出現するまでの間、現世に仏が不在となってしまうため、その間、六道を輪廻する衆生を救う菩薩であるとされる。
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・十王堂
閻魔大王(えんまだいおう)
仏教・ヒンドゥー教などで地獄の主。また神とも。冥界の王・総司として死者の生前の罪を裁くと考えられる。
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・不動堂
不動明王(ふどうみょうおう)
密教特有の尊格である明王の一尊。また、五大明王の中心となる明王でもある。大日如来の教令輪身とされる。煩悩を抱える最も救い難い衆生をも力ずくで救うために、忿怒の姿をしている。
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・法花院
聖観音(しょうかんのん)
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・秋葉堂
秋葉三尺坊大権現(あきはさんしゃくぼうだいごんげん)
秋葉山の山岳信仰と修験道が融合した神仏習合の神。観音菩薩を本地仏とし、75の眷属を従える。
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・明王堂
烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)
五大明王の一尊。心の浄化はもとより日々の生活のあらゆる現実的な不浄を清める功徳があるとする。
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・四国八十八ヶ所
弘法大師が開かれた四国八十八ヶ所霊場のミニチュア版。
徳島(発心)、高知(修行)、愛媛(菩堤)、香川(涅般)の4つに分かれている。4つの国を回ると身体健康のご利益が得られるといわれている。
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・大徳院
大徳院詳細へ



■レポ
赤い本堂が印象的なお寺。
敷地も広く諸堂も多いので見ごたえがあります。
お堂ごとに説明書きがあり知識のない私にもわかりやすく、興味深く回ることができました。
特に四国八十八ヶ所は不思議な雰囲気があるのでおすすめです。
参拝したのが夕方だったため薄暗い写真ばかりになってしまいました。
もう少し早い時間にまたリベンジしようと思います。
ちなみに死後、ここで買うことができる『血脉(けつみゃく)』という札を一緒に納棺すると閻魔様のコネで極楽に行くことができるらしい。
これは是非手に入れたいです!

甚目寺のすぐ横には漆部神社(ぬりべじんじゃ)、日吉社があり、本堂手前に白山大権現が祀られています。



愛知県海部郡甚目寺町甚目寺
052-442-3076
駐車場あり
出典:Wikipedia

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